2009年06月26日

2006年末の世界の天然ガスの確認

2006年末の世界の天然ガスの確認可採埋蔵量は約181.46兆立方メートルといわれており、国別には旧ソ連が一番多く、イラン、カタールなどがそれに続く。 今後採鉱が盛んになることで、確認可採埋蔵量の増加が期待されている。BP統計2005年版では確認可採埋蔵量は約180兆立方メートルという報告がなされた(可採年数は66.7年)。

日本では関東地方だけでも埋蔵量は4千億立方メートル以上あると推定され、南関東ガス田を形成している。南関東ガス田から自然放出される天然ガスによって度々事故が起きている。
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日本の東部南海トラフにはメタンハイドレートが約40兆立方フィートあると推定されている[3]。深海底に存在するメタンハイドレートは、採掘技術が確立されていないため2008年現時点では未利用資源に留まる。

天然ガスをめぐる紛争がある。

インドネシア: アチェ(アチェ独立運動)
イエメン、エリトリア: ハニーシュ群島紛争
ボリビア国内: ボリビアガス紛争
日本、中華人民共和国: 東シナ海ガス田問題
ロシア、ウクライナ: ロシア・ウクライナガス紛争

2009年06月10日

非ステロイド性抗炎症薬

非ステロイド性抗炎症薬(ひステロイドせいこうえんしょうやく、NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)とは、抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を有する薬剤の総称。

ステロイドではない抗炎症薬すべてを含む。疼痛、発熱、炎症の治療に用いられる。NSAIAs(非ステロイド消炎物質)とも呼ばれる。非ステロイド性抗炎症薬には選択性のものと非選択性のものがある。非選択性のNSAIDsの例としては、アスピリンなどのサリチル酸、ジクロフェナク(ボルタレン®)、インドメタシン(インダシン®)、イブプロフェン、ケトプロフェン、ナプロキセン、ピロキシカムなどである。

様々なNSAIDsの医学的作用は大差が無く、違うのは用量、服用方法である。NSAIDsの最も成功した胃粘膜保護に関する試みは、アセチル化とpHの調整、また、胃粘膜保護作用を持つ薬剤との併用である。胃酸分泌抑制効果のあるH2ブロッカー(例:ラフチジン(プロテカジン®)、ラニチジン(ザンタック®)や、ミソプロストール(サイトテック®)が、最も成功した薬剤である(アメリカでは)。例えば、ジクロフェナクとミソプロストールを合剤にしたオルソテックなどもある。これは非常に効果的であるが、高価である。日本では、バファリン®等の合剤がある。

最も一般的な非ステロイド性抗炎症薬の多くは、全てのシクロオキシゲナーゼ (COX-1、COX-2) 活性を可逆的に競合阻害する。アラキドン酸が結合するシクロオキシゲナーゼの疎水性チャネルを封鎖することでアラキドン酸が酵素活性部位に結合することを防いでいる。例外は、アスピリンで、これはシクロオキシゲナーゼ(COX-1,2両方とも)をアセチル化することで阻害する。これは不可逆的な反応であり、核を持たず蛋白合成ができない血小板にとっては不可逆的な作用をもつ。この特性からアスピリンは冠動脈疾患や脳梗塞の既往のある者に対して投与される抗血小板薬として用いられる。アスピリンの抗血小板作用は退薬後、血小板の寿命である約10日間持続する。
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シクロオキシゲナーゼ1 (COX-1) は恒常的に発現しており、胃壁の防御作用に関与している。胃壁が自ら分泌する酸(塩酸)により溶かされないよう防ぐのに必要である。COX-1が阻害されると、胃潰瘍や消化管出血の原因となる。一方COX-2は炎症時に誘導されるプロスタグランジン合成酵素であり、NSAIDの抗炎症作用はCOX-2阻害に基づくと近年考えられ、COX-2を選択的に阻害する新しいNSAIDが創製されている。特に酸性NSAIDsは強いシクロオキシゲナーゼ活性阻害を有しており、COXによりアラキドン酸からプロスタグランジンが合成されるのを阻害する。 (最近では、COX-1、COX-2共に抑制された場合のみ消化管障害が発現し、いずれかが阻害されずに残っている場合には消化管障害は起きにくいことがCOX-1あるいはCOX-2、もしくはCOX-1とCOX-2を遺伝的に欠損させたマウスの実験から明らかとなっている。)

プロスタグランジンには、炎症、発熱作用があるため結果的にNSAIDsは抗炎症作用、鎮痛作用、解熱作用を持つ。パラセタモール(アセトアミノフェン)もシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用を持つため、NSAIDに分類される事があるが、明らかな抗炎症作用は持たず、真の意味でのNSAIDsではない。近年まではっきり解明されていなかったがこの抗炎症作用の欠落は、アセトアミノフェンのシクロオキシゲナーゼ阻害作用が中枢神経系に主に作用するからと考えられている。この中枢神経に存在するシクロオキシゲナーゼは、COX-3と呼ばれる。

2009年06月07日

柔軟性と高い防御効果

鎖帷子の大きな特徴は、金属板を成形して作られた鎧や皮革を煮固めて作られた鎧などと違い、高い柔軟性を持つ事である。身体の動きに対応するので長時間着用しての行動が可能で、戦場以外での警戒活動にも適する。ただ、全重量が肩に掛かるという欠点もある(腰にベルトを付けられるよう作れば、重量はいくらか分散される)。また、鎖帷子は刃物による斬撃に対し非常に高い防御効果を示す。反面、刺突・打撃に対しては防御効果は低い。とは言っても、よほど細く鋭い刃物でない限り鎖帷子の隙間を貫くのは困難で、打撃も直撃しなければ表面を滑る程度で済む。ただし、有効射程からの矢には貫かれることが多かったようである。

このような性質から、鎖帷子は現代においても防刃着として用いられる場合がある。その場合、ボディアーマー(防弾ベスト)との併用が行われる。ケブラー製のボディアーマーは、弾丸を繊維で絡め取る為非常に効果的であるが、分散緩和する形で衝撃をストップさせる為、刃物で刺されたり、弾丸でも尖った弾頭や細く鋭い高速弾頭が使われた場合は防げない。それを補う意味で、ケブラー繊維同士の間に鎖帷子を挟み込み、その防御力を向上させるのである。2006年現在は、強化樹脂製の防刃パネルを併用する場合が多い。

素肌にそのまま着ると、跡が付く、冷たい、肌がこすれる、汗で錆びるなどの難点があることから、金属鎧と同様に、下に柔らかい布製の鎧下を着用する場合が多い。この鎧下は、打撃武器の衝撃緩和の意味合いも強い。隠密行動に携わる人間が着用する場合は、塗料や煤で黒く塗り光を反射しないようにしたり、二枚の布に挟み込んで、金属同士がこすれる音を低減させたりしたと言われている。

もう一つの特徴として、服のように重ね着が可能という点が挙げられる。

身分の高い者が保身の為に薄手の物を平服の下に着用したり、戦場においても革鎧と共に着用して防御力を向上させたりした。騎馬を使用して戦場の最前線に立つ重装騎士に至っては、薄手の革鎧か綿の入った鎧下を着用した上でこの鎖帷子を纏い、さらにその上に全身を覆う鋼の甲冑を付けるという場合もあった。全身甲冑を身に纏っても、首・脇の下・肘の内側・手首・指・股間・膝裏などの関節部分は防御の及ばない急所になるが、鎖帷子はその柔軟さからそれらの部分もカバー出来た。しかし、ただでさえ重量のある板金甲冑の下にさらに鎖帷子を着込む事は、実用上厳しかった局面が多い。また、胸甲の下にさらに鎖帷子があっても防御面では大きな意味を為さない。その為、関節部分の各急所のみに鎖帷子状の補強を施した鎧下の方が西洋では普及していった。部分的な胸甲や、肘・手首を守る篭手だけを身に纏う際に鎖帷子を併用した例もあるが、これはどちらかというと鎖帷子の延長である。
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日本でも鎖帷子は重宝されていた。諜報活動に従事する忍者が薄手の鎖帷子を身に付けることがあったほか、街中での小規模の抗争や取り締まりなどにも鎖帷子が用いられることがあったという。新撰組なども鎖帷子を着用しており、ところどころを革や金属で補強したパーツと組み合わせて使用していた。ただし、鎖帷子はたとえ薄手であっても着れば重くて動きにくくなる為、諜報活動に携わる忍者が鎖帷子を愛用していた可能性は低く、忍者がそうしていたとする説は後世の各種創作物の中での誇張である可能性が高い。

2009年04月24日

セラピー法

オーラソーマでは、人の肉体(物質体)を「サトルボディ(微細体)」と呼ばれる非物理的な構成体が3層に分かれて包んでいると考え、物質体に近い順から「電磁場」、「エーテル体」、「アストラル体」であるとする。この3つから構成されたサトルボディがオーラソーマにおける「オーラ」である。オーラソーマにおいて「病気」 (disese)とは「安らぎを失う (=dis-ease) 」ことであり、悩み・ストレス・誤った思考などにより魂が安定を失い、オーラが乱れることが原因であると考える。

オーラソーマでは、色つきのボトルを用いてオーラそのものにヒーリングを施す。色つきの液体が上下2層に分かれたイクイリブリアムというボトルを主に使用するが、ポマンダー・クイントエッセンスというボトルも補助的に用いる。ボトル中の液体は飲用でなく薬品を含むため目に入らないようにする必要がある。また油を含むため火の傍で用いると火災の原因となる可能性がある。

ボトルの成分は植物のエッセンスや精油、天然色素(まれに食用の合成着色料)、水、変性アルコール、スクワランなどを含む。さらに各色(ボトル)に応じたパワーストーンのエネルギーも含むとされる。

イクイリブリアムボトル
イクイリブリアム (Equlibrium) は色と香りのついた油と水が上下2層に分かれて入っている四角いボトルで、オーラソーマのなかで中心位置を占めるものである。上層部は精油などを含む油、下層部は、イギリス・グラストンベリーのチャリスの井戸から汲み上げたヒーリング水にハーブの抽出液を含ませたものである。「バランスボトル」とも呼ばれる。2007年10月22日現在で107本のボトルが発売されている。

セラピーを行う際は、イクイリブリアムボトルの中から、もっぱら直感で4本のボトルを選ぶ。選ぶ際には左手の親指と人差し指でボトルのふたをつまむようにする。選んだボトルとその順序により自分の精神状態を診断し、自己を顧み、あるいは悩みに対する答えを得る。上層の色は表層意識を、下層の色は潜在意識を表すとされる。選んだボトルはその順序によって以下のような意味があるとされる。

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1本目 「魂のボトル」 (Soul Bottle)
人生の目的や使命を表す。下層の色は輪廻を繰り返し旅をしてきたその人の魂の色であるとされる。上層部はその魂が今生の人生を生きるために携えてきた人格の色であるとされる。
2本目 「ギフト&タレントのボトル」 (Gift & Talent Bottle)
その人の持つ才能や可能性を表す。以前は「チャレンジ&ギフトのボトル」 (Challenge & gift Bottle)と称し、課題や困難、そしてそれを乗り越えた時に得られる贈り物を意味したが、よりポジティプな面に注目すべきとの考えから現在の名称となった。イクイリブリアムボトルを使用していく上で最初に使用するボトルとされる。
3本目 「”今、ここ”のボトル」 (Here and Now Bottle)
今どのような状態にあるのか、どのようなことに気が付き始めているか、また過去が今の自分にどのような影響を及ぼしているのかが現れるとされる。
4本目 「未来のボトル」 (Future Bottle)。
今後どのように変わっていくかという未来の可能性をあらわす。自分の意思で選んだボトルであるので、「自分はこうなるだろう」「自分はこうなりたい」という予測をあらわすとされている。
選んだボトルにより精神状態を診断するだけではなく、眺めたり、傍に置いたり、香りをかぐことで、そのボトルの持つエネルギーを体内に取り込み、心身ともに健康になれるとされている。

また、「ギフト&タレントボトル」を自分の体のチャクラ部分に塗ることで、自身の現在の問題を解決し身体に良い作用を及ぼすとされる。それぞれのチャクラには対応する色があり、イクイリブリアムボトルの上層部の色、下層部の色、また混ぜた時の色に応じたチャクラに塗って使用する。 オーラソーマが主張するチャクラは以下のとおり。

第1チャクラ:基底部(尾てい骨)、生殖器のあたり/レッドとピンク
第2チャクラ:下腹部、仙骨の辺り/オレンジ
第3チャクラ:太陽神経叢(胃の辺り)/イエロー
第4チャクラ:心臓、胸の辺り/グリーン
第5チャクラ:喉の辺り/ブルー
第6チャクラ:眉間・額のあたり/ロイヤルブルー
第7チャクラ:頭頂部/ヴァイオレット
第8チャクラ:頭の少し上あたり/マジェンタ
第4.5チャクラ:第4チャクラと第5チャクラの間、喉と胸の間の胸腺の辺り/ターコイズ
これによらず、直感や好みに従い自分が塗りたいと思った色を塗っても良い。朝と夜に使用するが、自分が塗りたいと思った時に塗って良い。

塗る際は、エネルギーを放出させるために左手にボトルを持って2層の液体が混ざり合うまで勢い良くボトルを振り、右手の平に適量の液体を採り、チャクラ部分の肌に横に帯状になるように塗る。

2009年04月22日

腐食(ふしょく、corrosion)

腐食(ふしょく、corrosion)とは、化学・生物学的作用により外見や機能が損なわれた物体やその状態をいう。特に金属は化学的な腐食を受けやすく、腐食による生成物は一般的に錆(さび、rust)と呼ばれる。しかし、専門的な定義では、「錆」は鉄の腐食生成物のことである。鉄以外の金属の腐食生成物は単に「腐食生成物」と呼ぶ。また、人への化学的腐食は化学的熱傷とも呼ばれる。一方、生体あるいは生体由来物質の腐食は侵食あるいは腐敗とも呼ばれる。

金属の腐食は酸化還元反応により表面の金属が電子を失ってイオン化し金属面から脱落して行くことで進行する。生じたイオンは酸素により酸化物、水酸化物あるいは炭酸塩(緑青の場合)となり表面に堆積することが多い。金属イオンが酸化物に置き換わってゆく過程で結晶構造や物性が著しく変化する場合は、金属が腐食すると形状ならびに強度が損なわれ錆びとして捉えられる。

普通、金属表面は薄い(数十Å)酸化物で覆われている。これは生成したばかりの金属表面は隣接金属が存在しない面(つまり表面)を持ち、自由電子の非局在化によるエネルギー安定化の寄与がより少ないため、金属はエネルギー的に不安定化されている。この不安定金属が速やかに大気中の酸素分子と反応するため、酸化物のバリアー層を形成し、むき出しの金属表面は自然な状態では存在しない。

表面に存在する酸化物バリアー層の(結晶)構造、物理的あるいは化学的強度は金属種類や環境によって異なるので、表面の防腐食性も変わってくる。言い換えると、物理的あるいは化学的作用により酸化物バリアー層が損なわれやすいとバリアー層の剥離と表面の酸化は繰り返され、腐食面は金属内部に陥入することになる。 このように、バリアー層あるいはめっき面の点状の欠損から腐食が陥入する状態はピッティングコロージョン(点食)と呼ばれる。ハロゲンイオン(主にCl-)の存在はピッティングコロージョンの引き金になることが知られている。

チモール ジョリティ ジルバ マンボ サーチガム ロズウ いととく ペクトル オフロ スマトラ ネック ショルダ バンジョ キャリア ハマユ タッグ ユーコン JAPAN いちにいさん 天徳 バキュ バンパイア コンヒ ナビミット ツツジ コート おおだま マングース ビーバー ホルダー しょく コチュカル パラペ フレー ビエンナ フリー ライス 王の行進 マイクラ レジス サンセ ドラマ オール ビショ きたひろ ナンプレ クロス マモモ モノク リュート

逆に、酸化物バリアー層が物理的化学的に耐性で、酸化物で覆われると水や酸素の内部進入を阻止する金属は不動態金属と呼ばれる。この性質を利用したものにステンレス鋼がある。ステンレスに含まれるクロム (Cr) は強固な酸化物バリアー層 (Cr2O3) を形成するので、鉄に比べて錆びにくい性質を持つ(ステンレス鋼の項に詳しい)。

特に水分と微量の酸の存在は金属の腐食プロセスを加速させる。金属のイオン化傾向がH+よりも大きければ、金属表面は容易にイオン化するし、金属酸化物に水溶性があればそれによってもバリアー層は剥離される。

また、金属腐食の中心に酸化還元反応があるので、異種金属が接触している部位はガルバニ電池を形成する為に腐食を加速する要因になる。この原因(電池の陽極反応)による腐食は電解腐食(ガルバニックコロージョン)と呼ばれる。

一方、人為的に耐腐食皮膜を形成させることは金属の表面処理して極く普通に行われている。耐腐食の方法で分類すると次のようになる。

バリアー型皮膜 ? ブリキ(鉄のスズめっき)、塗装、プラスチック被覆
多孔質型酸化皮膜 ? アルマイト
犠牲アノード型皮膜 ? トタン(鉄の亜鉛めっき)
バリアー型皮膜は腐食しやすい金属の表面を耐腐食性のある別の金属層で覆い尽くすことにより耐腐食性を向上させる。一般的には、めっき加工(電着めっきあるいは融着めっき)として施される(めっきの項に詳しい)。あるいは被覆に樹脂を使用する場合があるが、金属面との接着性がめっきよりは劣り、多分に装飾的な要素が大きい。

多孔質型酸化皮膜はアルマイトとして知られているアルミニウムの表面加工である。電解液条件を整えた中で地金金属を陽極酸化でイオン化し、表面近傍で厚い(結果として多孔質の)酸化皮膜層(Al2O3;数百Å)を形成させる方法である。 なお、蛇足ではあるが、電着めっきは陰極で行うが、アルマイト化処理は陽極で行う。

犠牲アノード型皮膜はピッティングコロージョンを防ぐひとつの方法である。めっきによるバリアー型皮膜で膜厚よりも深い傷が生成すると、地金が大気にさらされることになり逆にめっき金属と地金との間で電解腐食を生じる。 このとき、地金よりもイオン化傾向の大きい金属を採用すると、めっき層の方が優先的に腐食を受けるので地金の腐食を大幅に遅らせることができる。この目的で鉄の亜鉛めっき(厚い皮膜を作りやすい溶着めっき)が使用される。

腐食傾向の判断に、電位-pH図が使われることがある。

人体への化学的腐食
人体を含め多細胞生物の細胞はごく限られた環境でしか生存できないので、化学物質に晒されて体表の細胞の機能が損なわれると結果として熱傷と同じ状況になる。粘膜以外の皮膚表面では角質層に覆われている為、付着した量や角質層に対する透過性の差が化学的腐食の強度の差として現れる。 体表が化学的腐食を受けた場合、初めになすことは水で15分以上洗い流すことである。水溶性が低くても連続的に洗い流されることによって、付着物の濃度が下がり熱傷の拡大をふせぐことができる。中和などの試みは、まず効果を上げることは無く、かえって熱傷を拡大させる。

呼吸器が冒された場合は、直後には症状が現れなくとも、数時間後に肺水腫となり致命的になる場合があるので、軽度でも医療機関の治療を受けるべきである。

生物学的腐食
生体由来物質に細菌や真菌(特にカビ類)が取り付き、その物質を消化吸収して侵食する状態を腐食とよぶことがある。また、生物的腐食を「腐食」、それ以外のものを「腐蝕」として区別することもある。細菌や真菌が増殖し置換されて行くので、外見あるいは構造が損なわれる。通常は外部に分泌された酵素により生体由来物質が消化分解される。

生物学的腐食を防ぐには殺菌処理を定期的に施す必要がある。

2009年04月05日

吹き替え

吹き替え(ふきかえ)とは、外国で制作された映画、ドラマ、アニメなどを他の言語版で公開・放送する時、台詞の音声を声優がその言語に差し替えることをいう。

また、映画界では戦前からの慣習として、顔の写らない代役や、スタントマンのことを「吹き替え」と呼び慣わしている。

日本では、テレビで放送する時や、子供を対象とした作品に対して「吹き替え版」が制作されるケースが多い。トーキーが始まった当初は字幕と画面を交互にしていたが、1931年に日本で公開されたのアメリカ映画『モロッコ』以降は字幕スーパーが主流とななったが、海外ではアメリカ、ドイツ、フランス、スペインなど一般に吹き替えが主流の国もある。

日本で吹き替えが用いられるようになったのは、テレビ放送が始まった1950年代以降である。テレビ草創期には、テレビ向けの国産の映像ソフトが不足し、外国産の映像ソフトが輸入され、放映される際、民放は主に吹き替えで放送をした。これは初期の小さなテレビ画面と低い解像度での文字数制限と、目の悪い高齢者や字の読めない者に対応するため、テレビ放送に限っては吹き替えが用いられるようになった。

通常行なわれる吹き替えは共通語だが、まれに方言で吹き替えることもある(訛りがあることを特徴付けたいために行なわれることが多い)。

配役 [編集]
吹き替えのキャスティングではアニメとは異なり、オーディションは行なわれず、テレビ局と日本語版制作会社のプロデューサーとディレクターが声優を指名する。例外は、ディズニー作品、スティーブン・スピルバーグ作品、ジョージ・ルーカス作品などである。この場合は原版の権利を持つアメリカ側が元の声に合っている声優がキャスティングされるという。

草創期の吹き替えの声優は、放送局の放送劇団と並んで、新劇系の劇団から起用することが多く、七曜会、三期会、新人会といった劇団がユニット出演契約を結んでいた。2006年現在では、文学座、青年座、演劇集団「円」、劇団昴が代表的である。声優プロダクションではマウスプロモーションからの起用が多い。劇団員が重用されるのは歴史的経緯と共に実写の演技に精通しているからである。声優の野沢那智の証言によると、アニメ番組に多く出演する声優は、アニメ声などアニメ独特の誇張した癖があり、吹き替えでは敬遠される傾向にあるという。癖が無く低い声が吹き替えでは好まれやすい。逆にアニメでは、吹き替え系声優は演技力の高さを評価されるものの、独特の平板な喋り方が誇張した演技を要求されるアニメでは違和感を持たれることも多い。

アメリカでは日本と異なり、吹き替えの際に元の声と声質が似ている声優をあてるのが通例となっている。俳優一人ごとに吹き替え専用の声優がいるほどである。アメリカでは親子や兄弟の配役にも似たような顔立ちの俳優を選ぶことになっており、そのような映像文化を持つアメリカの映画ファンが日本の吹き替え作品を見ると、声が合っていないと違和感を覚えるという。

収録 [編集]
翻訳家はビデオと台本を元に、原音の声に合うように、長すぎもせず短すぎもしないように日本語に台詞を翻訳する。音響監督の誤訳や長さのチェックを経て、台本が完成すると、事前に声優にビデオと台本が渡され、声優はあらかじめ役柄を掴んでおく。録音日には、プロデューサー、音響監督、声優がスタジオに集合し、音響監督の指示を受けて、まず最初のリハーサル。このときに問題があれば、台詞を直したり、演技に駄目出しをして、ラステスと呼ばれる次のリハーサルとなる。そして最後に本番である。声優は3つから4つのマイクを何人かで共同で使い、ヘッドフォンで原版の台詞を聞きながら、画面と台本を交互に見て、自分の役が来たら台詞を発する。プロデューサーや音響監督などスタッフは、声優たちのいる防音された録音ブースとは区切られて、金魚鉢と呼ばれる録音機材に囲まれたブースから指示を出す。声優が台詞をとちってNGを出すと、抜き録りをして、声優は出番を終える。その後は、ミキサーや音響効果といったスタッフが、音響監督の指示の下、日本語の台詞と原音の音楽と効果音を合わせるダビングを行なう。マイクで録音したままの台詞は使えないため、電話の声ならそれらしくエフェクトをかけ、近づいて来る人物の声なら映像に合わせて音声のレベルを調整するといった具合である。

今日では、台詞が録音されていない音楽と効果音のみのMEテープに、日本語の声を録音するアフレコで行なわれる。しかし録音機器などアフレコ技術が発達していない1950年代には生放送で吹き替えを行い、MEテープが無い場合には吹き替えながら、効果音と音楽も同時に鳴らしていたという。日本語音声をテープで収録するアフレコは、1956年4月8日から日本テレビが放送した海外アニメ『テレビ坊やの冒険』から始まったが、この段階では映像と音声をシンクロさせるのが難しく、翻訳家の額田やえ子によれば生放送からアフレコに本格的に移行したのは1958年頃であるという。編集技術が未発達の初期の録音では台詞をとちると、再び最初からアフレコし直しとなり、声優の負担は大きかった。かつてアテレコ口調と言われた独特の平板な喋り方は、演技力よりも何よりも台詞をとちらないことを最優先にして生放送時代に培われたものである。

約束の橋 チーム 赤ずきん リコニー エジンバラ さくもん コモドド モスリン べにえび エンジン オーリ センデ ジーピー シーアイ マンサク ジュエリー トニック チューナー マンデート シャン だいろ 一千一秒 大人の生活 スキーム エイハラ スラロー ロータリー ティズム シンボル オヤマ ファシリ センタ テラコッタ センシ ツール モチーフ ギョリュ モジュ 中仙道 ひわき ジャッカル ケミストリー ローズウッド トークン 一字千金 地上の星 キャップ リーフ マナスル オーソラ

2009年03月21日

和式列車

基本的には全国のJRの電化区間なら走行できるが、信号などの制約がある津軽海峡線は走行できない。
「リゾートエクスプレスゆう」]
81系和式客車「ふれあい」置換え用として1991年3月に余剰グリーン車の改造により登場。水戸支社勝田車両センター所属。
デビュー当初の内装は欧風仕様だったが、首都圏の和式列車の需要が高まり1998年10月に先頭車のラウンジおよびイベントカーを除き畳敷に改装。
専用電源車(マニ50形・水郡線営業所所属)を連結のうえで、ディーゼル機関車牽引による非電化区間への入線も可。
「宴」
1994年6月に東急車輛製造で改造された485系電車ベースの6両編成。クロ485-1、クロ484-3、モロ485-2・3、モロ484-4・5で構成。大宮支社が保有、小山車両センターに所属。
各車両の愛称は1号車から「いこい」「ろばた」「はなやぎ」「にぎわい」「ほほえみ」「へいあん」
485系初の和式電車で車内は掘ごたつであるがモロ484形はフラット式の座敷になっている。主に首都圏を中心に団体列車として運用されている。
横軽対策が施されている。
イルカ カッション イナリー ヒンズー ケミカル ヤブラン おりあお パララ アリーナ テリア キンバ マキャベ フードル ハイファイ マイル けんち バルジ ビリティ ビスケ ボール オセロッ ロス ストップ マリン ローエン ランタナ ギブアウ キドニー コーヒー ヒヤシ ファクタ ジュレハ ショベルカ ライフ リック ドレス シーエム ガヤツリ レーン ケション ナラタ プレイ デパオク グロテ ハジャイ トリック シロシ ドット リナッ フィア

「華」
1997年4月に土崎工場(現・秋田総合車両センター)で改造された485系電車ベースの6両編成。クロ485-2、クロ484-4、モロ485-4・5、モロ484-6・7 で構成。大宮支社が保有、小山車両センターに所属。
12系和式客車「なごやか」の老朽置換え用として誕生した。室内は全車掘ごたつ式になっている。団体列車で運用されることが多いが、次項で解説の「ニューなのはな」と共に臨時列車の運用も多い。

「ニューなのはな」
1998年2月に大宮工場(現・大宮総合車両センター)で改造された485系電車ベースの6両編成。165系改造の和式電車「なのはな」の置換え用。クロ485-3、クロ484-5、モロ485-6・7、モロ484-8・9 で構成。千葉支社が保有、幕張車両センターに所属。
モロ484形の低屋根部を除いて畳敷とボックス型クロスシートの転換が可能な構造を持ち、行楽シーズンには座席に仕立て臨時列車に充てられることが多い。なお、座席に仕立てている場合は普通車扱いとなる。このためグリーン車マークは差札式になっている。
2006年8月26日、27日の二日間富士急ハイランドイベント「氣志團万博2006」専用列車「極東NEVERLAND EXPRESS」として使用、千葉駅から新宿駅を経由し富士急行富士急ハイランド駅まで乗入れた。

「やまなみ」
「ハイグレードな日本調空間」をコンセプトに1999年6月に郡山工場(現・郡山総合車両センター)で改造された登場した485系ベースの4両編成。12系和式客車「くつろぎ」の置換え用。クロ485-4、クロ484-6、モロ485-8、モロ484-10 で構成。高崎支社が保有、高崎車両センターに所属。
「せせらぎ」と併結運転が可能。当初は臨時列車しか見られなかったが、現在では団体列車で主に運用されている。

2009年03月06日

アメリカ海軍艦艇一覧

アメリカ海軍艦艇一覧は、アメリカ合衆国海軍並びにアメリカ連合国海軍が過去保有した、または現在保有する、または将来保有する予定の、未完成・計画中止を含めた歴代艦艇一覧である。

国防予算:5,350億ドル(+817億ドル)
海軍人員:36万7,111名(-2万2,829名)
艦船隻数:526隻(+82隻)
潜水艦×71
空母×11(-1)
巡洋艦×22
駆逐艦×52(+3)
フリゲート×30
哨戒艇×28(+20)
揚陸指揮艦×2
指揮艦×0(-1)
強襲揚陸艦×10(-1)
ドック型輸送揚陸艦×10
ドック型揚陸艦×12
補給揚陸艦×8(+1)
エアクッション艇×80(+80)
掃海艦×14
掃海艇×8(-4)
試験艦×4
海洋観測艦×6
高速輸送艦×2
潜水艦母艦×2
高速戦闘支援艦×4
貨物弾薬補給艦×4(+4)
戦闘給糧艦×5
給兵艦×5
給油艦×20(+1)
病院船×2
救難艦×4
飛行訓練艇×0(-1)
航洋曳船×4
調査艦×1(+1)
電纜敷設艦×1
音響測定艦×4
衛星追跡艦×3(-1)
測量艦×7
高速車両貨物輸送艦×8(+8)
車両貨物輸送艦×64(+5)
輸送艦×16(-3)
航空燃料支援艦×2
補給支援艦×0(-1)
戦域支援艦×0(-1)
ROROコンテナ船×0(-4)
コンテナ船×0(-5)
中速RORO船×0(-8)
ストアッ ソードフ こりー テレホブ ヘンジ ガーべジ ミュータント アシッド ゲリコ チェスト キャリア オープン モンゴ ストリー ビッチ シェイク モック マジャ クリアス テネリ ロム ジュエル ルブリク リムジン エナメルレ ダルフ ファウ ライト デスク ロック カクテル セシウム リカステ キンレン モンキ 花の坊 ワイン ウィキ ミゼット サイコ ステージ 黒船 ゲルマ オメガ ハリウッド ソーラー ケイン セレナイト テーラー フロップ

クレーン船×0(-10)
航空機数:2,710機(+9機)
艦載固定翼機×1,390(+1)
艦載ヘリコプター×1,073(-36)
陸上固定翼機×247(+44)
コーストガード:船艇245隻(-326隻)、航空機201機(+5機)

2009年02月14日

PRINCESS WALTZ

主人公・深森新は、母や姉、そして友人たちに囲まれて、平凡ながらも充実した日々を送っていた。ある日、彼のクラスに海外からの留学生、クリス・ノースフィールドが転校してくる。非常に整った容姿と気品ある振る舞いでたちまち人気者となったクリス。 気さくなクラスメート達は学校生活に不慣れな彼を温かく迎え、新とも自然と笑い合える仲になる。そんなある日、新はふとした偶然からクリスの落とした「指輪」を拾い、好奇心に駆られて自身の指に嵌めてしまう。 それをきっかけに、新は異世界の姫達の戦い「プリンセスワルツ」に巻き込まれ、やがて彼自身の出生の秘密、そしてワルツに秘められた真実へとたどり着く。
アビランド ケイソ グズア 月の宿 トラム 太鼓判 バロイ ガリウム ジョーカー スーパー プチブ ダムウェ フット チルドレン シーズン ポインセ キッチン メンチ ナラティブ 河童大王 アービト キャリア カララー ダブルシン ガッツ カフス ビジョン デバイ マスゲ シェード ナル 華麗 プロジェト スタート スタンド ハノー リアリ スヌーピ アオザイ フォトメ ビンバ シネコン スローガン ライン センナ ハイマツ アコード フォカマイ スコア ケブキ

深森 新(ふかもり あらた)
本編の主人公。
明るく、真っ直ぐな性格の熱血漢。姉の影響もあって正義感が強く困っている人を放って置けない性格だが、少々思慮が浅く、子供っぽい面が強い。母、姉と三人で暮らしているが、二人とは血のつながりはない。本人もそれを知っているが、普通の家庭より深く、強い絆で結ばれている。
ちょっとした好奇心でクリスの落とした「指輪」を嵌めてしまった事で、異世界の戦い「プリンセスワルツ」に巻き込まれることとなる。
彼の実の両親は、現在の「七央」の王と、前回のプリンセスワルツの覇者リディア。つまり彼は正当な「七央の王子」である。現在の名は偽名であり、本名は「クリス・ノースフィールド」。本編のクリスとは腹違いの兄妹にあたり、七央の王家に受け継がれる「祝福の力」を彼女と分け合う形で不完全に所有している。
クリス・ノースフィールド 声:沢井春香
本編の主人公であり、本作のメインヒロイン。
その正体は、異世界エルディランドの中心的大国「七央(セブン・セントラル)」の王子。物語冒頭で新の通う学校に海外からの転校生としてやってくる。常に毅然とし、気品ある振る舞いを欠かさず、女子には優しく男子にも気さくに接する、まさに絵に描いたような「王子様」。しかし気を許した相手の前では、怒鳴りつけたり、うろたえたりするような歳相応の一面も見せる。根が生真面目で潔癖な性格。
幼い頃から「王子」として育てられ、本人もそうあるように勤めているが実は女性。七央の王家に女児が生まれるというのは本来ならありえないことであり、それ故にその事実を隠すため周囲から隔離して育てられた。ある目的から身分と姿を偽り、ソルディア国の剣の姫「イーリス」となってプリンセスワルツへの参加を決意するが、成り行きから「指輪」の力によって新と合身し、共に戦うことに。
実は彼女は七央の王と、王妃リディアの妹・セシリアとの間に生まれた不義の子であり、それ故に王家の血に秘められた「祝福」の力を不完全に所有している。そのため、本来なら「祝福の力」を統合するために生後まもなく殺害されていた筈だが、彼女の実母セシリアの陰謀によって「正統な王子」は失踪。ゆえに以降はやむを得ず仮初めの王子として、半幽閉的な生活を強いられる。しかし本人は自分の素性については知らず、王子として不完全である自分に深く葛藤していた。そんな折、神官長キジェに「ワルツに勝ち抜くことで完全な王子になれる」と持ちかけられ、参加を決意。開催地である異世界で、新と出会う。


アンジェラ・ヴィクトワール・ブレンディン 声:このかなみ
竜と契約の国アグニスの「竜の姫」。プリンセスワルツに参加する姫の一人。
高慢な性格で誰に対しても不遜な態度を崩さないが、それに見合った実力と威厳、そして姫としての気高さを備えている。姫でありながら戦士であり、祖国アグニスにて一時代に数人しか選ばれない最高の戦士を示す「竜騎士」の称号を実力で手にしており、今回のワルツでも優勝候補と目されているが、戦場を離れると意外と不器用でものぐさな一面がある。
巨大な突撃槍「ペルペテュエル」と、竜との契約の力である炎を操る力を使い、ワルツを戦い抜いて行く。戦闘能力は攻撃よりだが、全てにおいてレベルが高くバランスもいい。生粋の戦士であり、その気迫は生半可な相手はおろか、歴戦のつわものにも強烈なプレッシャーを与える。
王子との結婚や政治的な流れには興味はなく、ただ強者との死力を尽くした戦いを求めてワルツに参加した。外見と振る舞いから大人びて見えるが、年齢は静と同い年くらい。戦いにしか興味がないため、食事は弁当などを適当に買って食べている。
式神楽 清白(しきかぐら すずしろ) 声:柳井流海
シホウ国の「大地の姫」。プリンセスワルツに参加する姫の一人。
物静かで偉ぶることなく、常にたおやかな微笑を浮かべた世間知らずな深窓のお姫さまといった風情の少女。しかし一国の「姫」としてのプライドは並々ならぬものがあり、あからさまな侮辱や誇りを汚す行為は烈火のごとく怒り、実力を持って制裁する。
戦いの場では特定の武器を使わず、理力によって強化した自らの肉体を駆使して戦う。純粋な「力」の強さでは今回のワルツ参加者の中で最強。もちろん攻撃力も一、二位を争う。武器を持たないゆえに行動も迅速に行うことができるメリットを持つが、基本的攻撃が拳や脚となってしまうためリーチが短いというデメリットもある。
母が「七央」の執政官を勤めていた関係で、本来ならワルツの開始までは会うことの許されない王子クリスと幼い頃に交流がある。それ以来クリスを一途に想い、父を含めたあらゆる男性に肌を触れさせていない。クリスのために花嫁修業もしていたようで料理がとても上手。かなりのヤキモチ焼きで、クリスが他の人(男女問わず)と仲良くしているのをみると頬を膨らましてムッとする。今回のワルツもクリスと結ばれることを夢見て深い意気込みを持っているが、クリスが女性であることは知らない。
リリアーナ・ルン・ルン・ギュンスター 声:鷹月さくら
海洋国家レンスタンツァの「嵐の姫」。プリンセスワルツに参加する姫の一人。愛称はルンルン。
常に明るくハイテンションな性格。戦いにおいては「派手に楽しく」を信条としている。ともすれば子供っぽくも見えるが、実際はワルツに参加する姫の中では最年長。楽天的な振る舞いとは裏腹に、祖国レンスタンツァでは海賊達を取り締まる「第七艦隊」の長を務めており、姫達の中では最も実戦慣れしている。常に相棒のペット・シャチ吉を連れている。四人姉妹の次女。ワルツ開始によって新の住む世界にきてからは、最も早く順応し、日々の暮らしを楽しんでいる。恋愛事には初心。
戦闘では水を自在に操る水鉄砲「トゥインクルフォーチュン」を使いこなし、変幻自在な戦いを見せる。普段の言動とは裏腹に切れ者で、戦いにおいて有利な状況を選ぶ慎重さと、不利な状況にも臆さず活路を見出す勇敢さを併せ持つ。豊富な実戦経験を生かした洞察力と、柔軟な状況判断が強み。
ワルツにおいては純粋に「王子様との結婚」を夢見て臨んでいるが、あるきっかけから新に好意を寄せてしてしまい、悩むことになる。
リーゼル・ヘンゼル 声:ほくとゆりあ
鍛冶の国パルミードの「鋼の姫」。プリンセスワルツに参加する姫の一人。
寡黙で冷淡な性格。「姫」としての誇りや拘りを持たず、ワルツにおいても最も効率がよいと判断した行動を冷徹にこなし、勝利のための策を巡らして暗躍する。謎の多い少女。
戦闘においては巨大なハンマー「バルフィッシュ」と、ドレスに施された無数のギミックを駆使して戦う。ワルツとしての戦いにこだわらずに、相手を倒し勝利を掴む事を最優先としており、そのためには手段は選ばない。
自らと祖国の職人たちが手がけたドレスの最強を示すために戦いに臨む。
イーリス 声:沢井春香
北方の大国ソルディアの「剣の姫」。プリンセスワルツに参加する姫の一人だが、その正体は新とクリスが「指輪」の力で合身した姿である。
二人で五感を共有しているため、お互いがどのように感じ動くのかを理解し、精神をシンクロさせなければ力を出すことはおろか動くこともできない。反面、シンクロ率を高めることで力は相乗効果により何倍にもなる。
なお、「イーリス」とは七央における建国の王の名でもある。

深森家
深森 静(ふかもり しずか) 声:三咲里奈
新の義理の姉。
寡黙で自他共に厳しく、やさしく・生真面目な性格。血の繋がらない弟である新に対しては、厳しく接すると同時に深く愛しており(ブラコン)、彼を護る事を自らの使命と任じている。そのため、新を傷つけるものを絶対に許さない。新も静には全幅の信頼を置いている。
運動神経抜群で学業の成績も優秀。武道をたしなんでおり、非常に強い。
その正体は、ヴィスレイ王家の血と「牙の族」の血を継いだ「獣の姫」であり、今回のプリンセスワルツの参加資格の保有者。しかしある理由のために母の手で力と記憶を封じられている。だが、ワルツに巻き込まれ、戦い傷ついていく弟を見る中で、秘められた獣の力は次第に暴走をはじめていく。獣の姫といわれるだけあり、すさまじいまでのスピードと技のキレが特徴。高い潜在能力を有しているため、ドレスを使わずとも高い戦闘力を維持することができる。

深森 七重(ふかもり ななえ) 声:大福子
新の義母であり、静の実母。新の通う学園で教職についており、新たちのクラスの担任でもある。
良くも悪くもざっくばらんな性格で普段はだらしない女性だが、常に大人の余裕を湛えており、いざというときには非常に頼りになる。
実は前回のプリンセスワルツの参加者の一人であり、ヴィスレイ王家の血を継ぐ姫だった。しかしワルツ開始時点で静を身篭っていたため、ワルツを失格となる。その後は聡明さを買われて七央の執政官を勤め、半ば幽閉されていたクリスの母セシリアと出会い、友人となる。セシリアの境遇に深く同情した彼女はセシリアの計画に荷担し、正当な王家の子、「本物のクリス」の殺害を引き受ける。しかしすでに母であった彼女に幼い赤子を殺すことはできず、そのまま王子を連れ逃亡。祖国の「門」を通って異世界へと逃れ、王子に「新」の名を与えて自分の息子として平穏に育てることを決意する。

エルディラント関連
エイプリル 声:如月葵
クリスが幼い頃からその傍に仕えるメイド。また剣術から勉学、作法に至るまであらゆる面での教育役でもある。
常に笑顔を絶やさないおっとりした女性だが、意外といたずら好きな面があり、笑顔の裏で何を考えているかはクリスにも分からない。かなりの変わり者であり、面白そうなことは適当な理由をつけてでも実行する。意外に怪力で変な人呼ばわりすると笑顔で攻撃してくる。
ピジョン・アルマネイト  声:リバウンド玉三郎
プリンセスワルツにおける一切を取り仕切る「裁定者」。軽薄でどこか抜けた雰囲気の持ち主。
外見は幼い少年のようだが人間ではなく、「翼の王の一族」と呼ばれる。クロウとうり二つの容姿だが、クロウよりも遥かに長い年月を生きており、底知れない一面がある。ワルツの主な進行役。
クロウ・アルマネイト 声:茶谷やすら
プリンセスワルツにおける一切を取り仕切る「裁定者」。生真面目で事務的な口調を崩さない。
外見は幼い少年のようだが人間ではなく、「翼の王の一族」と呼ばれる。ピジョンとうり二つの容姿だが、ピジョンよりも遥かに若い。主な役割はピジョンの補佐。
キジェ 声:一色ヒカル
エルディラントにおける、「七央」神託府の神官長。常に仮面をつけ、フードを目深にかぶっている。
何らかの目的を持ってクリスに接触し、彼女に身分を偽ってのプリンセスワルツ参加を促し、その行動を密かに補佐する。
その正体はクリスの実母であるセシリア。セシリア自身は姉の子である正統な王子の殺害を実行に移した後、服毒して自害している。しかし「ある人物」に正統な王子がまだ生きていることを教られ、新たな命と、神託府の神官長という立場を与えられる。以降、クリスを正統な王子とする一心で暗躍をはじめてゆく。

エルディン
本編の1000年前、戦乱の続く(後の)エルディラントを6人の姫と三柱の神の力添えを得て平定し、現代まで続く平和な世界を作り上げると引き換えに「魔王」との戦いで命を落とした勇者。彼と共に戦い、その最期の意思を次いだ姫イーリスは、後に自ら「七央」を建国し、その初代国王となる。
しかし、一方では上記の伝説は意図的に歪められた創作であるとも言われ、竜族に伝わる伝説によれば、伝説上の勇者エルディンは「魔王」と同一人物であり、大陸の戦乱を収め自ら七央を建国した後は暴君として圧政を敷き、反乱を起こした民衆とそれを率いる6人の姫たちとの戦いの末、封印されたとされている。
事実はどの伝承とも部妙に異なる。人としてあまりに純粋すぎる心と強大に過ぎる力を持った彼は、「魔王」を倒し七央を建国した後、「完璧」な理想を求め、善政を通り越した厳格に過ぎる圧制を敷いてしまう。その結果、多くの生命を奪うことになり、かつて自身が倒した「魔王」 以上の非道な行為を行ってしまったのである。そしてイーリス姫を筆頭に据えた反乱軍に敗れた後は、「あるもの」へとその強大な魂を封印されることになる。

学園の友人
野々宮 のどか(ののみや?) 声:秋月まい
深森家の近所に住む、新の幼馴染の少女。成績は中の上だが運動は苦手。温和で明るく、少々ミーハーな、いたって平凡な少女。愛称は「のの」。
「プリンセスワルツ」という非日常に参加する意志を固めた新に、次第に距離を感じるようになっていく。
本編の後日談で真実を知り、新を追ってエルディランドに。コミケ72で販売されたドラマCDではリーゼルが造ったドレスを偶然手にし、新達に牙を向く。
館山 和子(たてやま かずこ) 声:町田あみ
新のクラスメイト。明るく社交的な性格で、クラス委員を務めている。
杉本 一博(すぎもと かずひろ) 声:皇帝
新のクラスメイトで悪友。明るくノリのいい性格で、トラブルを起こすこともあるが面倒見がいい。
金田 理子(かねだ りこ) 声:ほくとゆりあ
新のクラスメイト。気弱で物静かな眼鏡っ子。とてもデリケートな子でちょっとしたことで赤くなって倒れてしまう。
実はリーゼル・ヘンゼルが此方の世界に順応する為の仮の姿。
新井 宏美(あらい ひろみ) 声:茶谷やすら
新のクラスメイト。西本、鈴木といつもいっしょに行動する。眼鏡に三つ編みと一見して文系の少女だが運動もそこそこ。おそらくオタクであると考えられる。
西本 ゆうき(にしもと?) 声:如月葵
新のクラスメイト。新井、鈴木といつもいっしょに行動する。ボーイッシュでさわやかな少女。
鈴木 恵子(すずき けいこ) 声:松園ルイ
新のクラスメイト。新井、西本といつもいっしょに行動する。明るく子供っぽい性格。

プリンセスワルツ
プリンセスワルツとは、主人公、新たちの暮らす現実世界とは次元を異にする、異世界「エルディランド」の中心「七央」の王子の后となる女性を決める戦いにして一大儀式である。 エルディランドには七央を除いて6つの国家が存在し、ワルツに参加するのはそれぞれの国を代表した6人の姫君である。ワルツを勝ち抜いた姫は七央の王妃となり、王妃を輩出した国はエルディランドにおいて政治的に強い発言力を持つことになる。儀式は、その管理・進行役を司る「裁定者」の監督のもと、厳格に決められた規則(プリンセスワルツ憲章)に従って進行してゆく。 なお、エルディランドには本編の舞台となる現実世界を含めた、数千の異世界と繋がる「森の門」と呼ばれる場所があり、ワルツの舞台として異世界が選ばれることが度々ある。

基本ルール
ワルツは、原則的に裁定者立ち合いの元で姫同士の一対一の決闘によって進行する(憲章第四条、第九条)。ワルツに参加した姫達はそれぞれ任意で決闘を申し込み、申し込まれた側は原則的にその決闘を断ることは出来まない。ただし、決闘の日時と場所は申し込まれた側が指定する(第七条)。決闘の際、各国の姫達は身につけた者の能力を飛躍的に向上させる「ドレス」を身に纏う。ドレスは各国王家に代々伝わるものであり、その国家を象徴するものでもある。ドレスは同じく姫が身に付けるティアラによって制御されており、この「ティアラ」の破壊をもって勝敗を決する(第十一条)。敗北した姫は以降の参加資格を失い、エルディランドへと送還される。そうして最後の一人となったものを最終的な勝者とする。

エルディラント
王子クリスと、ヒロインたちの故郷である「異世界」。六つの王国と、それを統括する「七央」と呼ばれる土地で成り立っている。エルディラントの住む人たちは、新たちの暮らす世界のことを「異界」と呼ぶ。


国家
七央(セブンセントラル)
エルディラントを統べる「大王家」の直轄地。政治、経済、物流の中心地であり、宗教的な聖地というよりは「大都会」といった風情。地理的にも周辺六国すべてと隣接しており、中立地帯となっている。中央部に「大王家」の居城「七央城」が存在する。1000年前、イーリス姫によって建国され、現在もその血統が絶えることなく続いている。

ソルディア
北方の大国。広大な草原を有し、畜産を主な産業としているが、寒冷地であり土地自体は痩せているため農業は発展していない。また、強烈な地酒の名産地として有名。現在の国王は穏健派の筆頭とされており、長い在位期間と、その間に様々な功績を上げた名君として諸国に知られている。また、精強な騎士団を有する国としても知られており、必要に乗じて各国に派遣しているため、「傭兵王国」の異名で呼ばれている。なお、前回のプリンセスワルツにおける勝利国であり、二期連続の優勝国であることから実質上の最上位国となっている。現在の七央の王子クリスの母はこの国の王女だった。

アグニス
西方に位置する王国。高温、乾燥した火山帯の国であり、レアメタルの採取のほか温泉を初めとした観光業を主な産業とする。国民が暮らすのは東側の山岳地帯で、そこから西に行くほど国土を砂漠が占める。「竜の山」と呼ばれる竜族の聖地があり、エルディラント三神の一柱、「真竜」か座す。アグニスは竜と人の共存する地であり、その国民は古来より竜との「契約」により、その聖地を守護することと引き換えに竜の加護を得ている。特に王家は結びつきが強く、強い加護を受けている。武芸が盛んで、十年に一度と言われる国内最強の戦士には「竜騎士」の称号が送られる。竜騎士は竜の背に乗ることを許された者でもある。

シホウ
南に七央、西と北にソルディア、東を海に面した王国。大河下流の扇状地であり、六国中で最も肥沃な土地と、農業生産や漁業など、非常に活発な第一次産業を誇る。温暖湿潤の気候と中世日本に近しい文化背景を持つが、日本と異なるのは国土が広大なことと、他国と隣接しており国交が盛んなこと。水産資源を巡る競争や海上の警備費、密輸品着服の噂、諜報活動などが絡んでレンスタンツァとはたびたび揉め事を起こしいる。

レンスタンツァ
七央の南東に位置する、半島の国。国土は広くないが、非常に長い海岸線を持ち、海上輸送、造船業などが発達している。王家直属の艦隊によって海上の警備を一手に取り仕切っており、リリアーナが長を務める「第七艦隊」の実力はエルディラント近隣の海域最強を自負する。また、「裏家業」として諜報活動や各種情報を取り扱っている。国の統治者は、元をたどれば海賊の集団であるという。

パルミード
七央の南西に接する小国。亜寒帯と温帯の中間のような気候の土地で、特殊な地形のために交通の便が悪い。そのために他国との交流が少ない反面、独自の優れた技術を有している。また、国内の消費を賄える程度に鉱物資源が豊富。この国には王族が存在せず、小国なこともあって職人ギルドの代表達による合議制での政治が成り立っている。基本的に技術の高いものほど高い地位につく。プリンセスワルツの参加者は、国内の女性の中から最も「ドレス」に適合するものが選ばれる。通称、職人の国。

ヴィスレイ
七央の南部一帯に広がる大国。気候は熱帯で雨量が豊富。国土のほとんどが森林で、その広大さに反して国民はさほど多くない。土地柄に加え、他国との積極的な交流をあまり好まない姿勢から神秘的な国とのイメージを抱かれている。森には「牙の族」と呼ばれる古代種族が暮らしており、彼らの王にしてエルディラント三神の一柱、「牙の王」が座す。国民は彼らと共存関係にある。森の最奥には「牙の門」と呼ばれる異世界への扉が存在し、ヴィスレイの王族は牙の族と共に門の守護を担っている。

2009年01月28日

蔚山沖海戦

蔚山沖海戦(うるさんおきかいせん)は、日露戦争での日本海軍とロシア海軍との間の海戦である。
ヤーダ ひまわり ヘンチック ロミア シロタ イングラ カフジ はばたけ チンナカ テライト オーツ インチ ウバナ ミクロン スカウト ドットコム ティアラ きょうせい ニードル シュート ヒュー パート フラッ バタフライ メイド ケミカ 大葉春菊 一寸法師 ポリス ギアナ ニガナ リルフール フィック バネー ビー玉流し ダンディ インプット らんぐい ムール ものう ユニーク ムベ ジップア のぎつね ロッテル モヘンジ ハウス タンドー ブロージ リグニン

背景
ウラジオストクを母港とするロシア帝国・ウラジオストク巡洋艦隊の装甲巡洋艦「ロシア」「グロモボイ」「リューリック」(以下ウラジオストク艦隊、浦塩艦隊とも)は、旅順の主力艦隊とは別行動を取り、日露戦争開戦後、活発な通商破壊戦を繰り返していた。日本軍は主力艦隊の遊撃部隊である第二艦隊(司令長官:上村彦之丞中将)を派遣し、ウラジオストク艦隊を捜索したが、捕捉できなかった。

6月15日には陸軍兵士を輸送中の「常陸丸」「佐渡丸」が撃沈され、須知源二郎中佐以下の近衛後備歩兵第1連隊等の兵員千名余りが戦死した(常陸丸事件)。さらに7月にはウラジオストク艦隊は東京湾の沖に出現した。

この通商破壊戦は日本の帝国議会でも問題になり、上村中将が濃霧のためウラジオストク艦隊を見失ったと東京の大本営に打電したところ、ある議員は「濃霧、濃霧、逆さに読めば無能なり」と野次った。民衆は怒り狂って上村の自宅へ投石し、上村を露探(ろたん=ロシアのスパイ)呼ばわりした。

8月10日、旅順からウラジオストクへ向かう旅順艦隊を援護するため、ウラジオストク艦隊はウラジオストクを出港した。上村中将も、ウラジオストク艦隊を捕捉すべく、装甲巡洋艦「出雲」「吾妻」「常磐」「磐手」、防護巡洋艦「浪速」「高千穂」からなる日本海軍第二艦隊を出撃させた。

経過
8月14日、ウラジオストク艦隊は蔚山沖で上村艦隊と遭遇した。ウラジオストク艦隊は直ちに北へ向けて逃走を始めたため、上村艦隊は急追撃を行った。この追撃戦のさなか、「出雲」の後続艦「磐手」に乗っていたあるカメラマンがウラジオストク艦隊を撮影しようと、水平線上にいる巡洋艦を撮ったところ、後で現像してみたら、なんとそれは日本の巡洋艦「出雲」であり、同僚に笑われるという喜劇も起きた。

しかし、その位に上村中将は急いで捕捉にかかったのであった。ウラジオストク艦隊は逃走しようとしたが、上村艦隊の砲撃により、まず「リューリック」が落伍した。残りの2艦はたびたび北走したが、何度も反転して、「リューリック」の救出に向かおうとし、上村艦隊はこれを追撃したが弾薬欠乏のため断念した。(「出雲」の弾薬が欠乏したとの報告であったが実際は誤報であった。)

この際、あまりの騒音と喧騒にて、隣の人間とも話もできなかったため、上村中将に弾薬欠乏を伝えようとした参謀が黒板でもって「残弾ナシ」と書いて伝えたところ、上村彦之丞はあまりにも悔しかったらしく、その黒板を参謀から奪い取って床に投げつけるというシーンもあった。その後、日本艦隊は自沈した「リューリック」乗組員の救助に向かった。

影響
ウラジオストクに逃げ込むことができた2隻も船体自体に大きな損害はなかったものの、上甲板上にあけられた日本軍の砲弾の破孔の修理ができず、係留されたまま放置され、備砲を陸上砲台に陸揚げし、その後出撃することはなかった。これによって、日本の輸送路は旅順に再び封じ込まれた旅順艦隊を除いて、当面の間は脅威は消えたといえた。

この海戦での日本軍側司令官上村彦之丞中将は、『船乗り将軍』と呼ばれた程の猛将であったが、大破し沈みながらもなお砲撃を止めないロシア巡洋艦「リューリック」を見て「敵ながら天晴れである」と褒め称え、退艦した乗組員の救助と保護を命じた。このエピソードは海軍軍人の手本として全世界に伝わり、現在でもフェアプレイ精神の例として日清戦争の伊東祐亨提督とともに、各国海軍の教本に掲載されているという。

黄海海戦(こうかいかいせん)は1904年(明治37年)8月10日に大日本帝国海軍連合艦隊とロシア帝国海軍太平洋艦隊との間で戦われた海戦。この海戦でロシア太平洋艦隊の艦船は激しく損傷し、以後大規模海戦を戦うことはなかった。

背景
海戦のきっかけとなったのは、大日本帝国海軍陸戦重砲隊が旅順港に向けて陸から行った砲撃である。ロシア海軍はこれによって少なからぬ被害を受けたため、これ以上の被害を避けるために艦隊を旅順港からウラジオストクへ回航することを決定した。

経過
連合艦隊は出撃したロシア太平洋艦隊を12時30分に確認して、丁字戦法を実行すべく艦隊行動を行ったが、ロシア海軍は変針して連合艦隊から逃れたために、それを追撃することとなった(丁字戦法はその後の日本海海戦でも用いられた。)。5時30分、太平洋艦隊に追いついた帝国海軍連合艦隊は攻撃を開始した。6時40分、太平洋艦隊旗艦ツェサレーヴィチの艦橋に2発の砲弾が直撃し、ヴィトゲフト提督、イワノフ艦長及び操舵手の死亡により指揮系統が混乱した。結果、全艦船は四散して、戦艦は青島に遁入・抑留されたツェサレーヴィチはじめ巡洋艦3隻と数隻の駆逐艦が逃げ込んだ海外の港で抑留された。残った健在な艦艇は、ペレスヴェートの指揮の下で、損傷を受けながらも、沈没艦を出さずになんとか旅順に帰還した。しかし、この戦いで戦力を大きく削がれた太平洋艦隊はこれ以後出撃が出来なくなった。

影響
結果、連合艦隊は旅順艦隊に大打撃を加えたが、沈没した主力艦はなかったため、海軍は陸軍第三軍に旅順の攻略を早期に行うべきと要請することとなった。このことから、黄海海戦は敗退ではないが失敗に終わったと見る向きが強い。